アコースティックピアノや電子ピアノなど色々な種類のピアノをざっくりとご紹介しています。
- ピアノの価格の相場はどんなもの?
- ピアノを始めたいけど、ピアノって種類が多すぎて何を買えばいいか分からない。。
といったお悩みを解決します。
この記事を読めば、ご自身の希望に沿ったピアノ選びが出来るようになります。
こんにちは^^
妻と二人暮らしを楽しんでいます、サラリーマンのpepeです。
今回はピアノ選びのご参考にして頂ければと、色々な種類のピアノについてご紹介したいと思います。
なお、今回はヤマハのピアノを取り上げてご紹介していますが、他に代表的な国内ピアノメーカーとして河合楽器やローランド、カシオなどがあります。
河合楽器はヤマハ同様アコースティックピアノ、電子ピアノの両方を製造しています。
ローランドとカシオは電子ピアノのみのラインナップです。カシオは特にキーボード型などの小型ピアノをメインに製造しています。
この記事でもしピアノにご興味を持って頂けたら、これらのメーカーのピアノも是非見てみて下さい!
結論:初心者にお勧めは10万円以上の電子ピアノ
結論から言うと初心者の方へのオススメは10万円以上の電子ピアノだと、私は思います。
まず、なぜ電子ピアノかと言うと、価格帯が幅広いからです。安いものなら5万円前後から購入できます。(上見ると100万円を優に超えるものもありますが。。)
しかし、5万円台の製品は楽器の筐体形状や鍵盤がキーボードに近くなります。
キーボードでも構わないという方は勿論それでもかまいませんが、鍵盤の打鍵感などが少しでもアコースティックピアノっぽい方がいい!という方は10万円くらいから探されると良いと思います。
この価格帯であれば各楽器メーカーで多くのラインナップがありますし、自分の好みのピアノを選べると思います。
ヤマハですと、10万円前後であればYDP-164などがそうです。
ピアノの種類
初心者の方にお勧めのピアノを最初に書きましたが、ここからは色々な種類のピアノをご紹介していきたいと思います。
ピアノはアコースティックピアノ、電子ピアノ、ハイブリッドピアノの3種類に分類されます。
アコースティックピアノはいわゆる普通のピアノ。電子機器等は組み込まれていません。
電子ピアノはぱっと見鍵盤も本物っぽいですが、鍵盤がトリガーとなってセンサーが反応し押下した鍵盤の音が出ます。
ハイブリッドピアノは、どちらかというとアコースティックピアノよりです。鍵盤アクションはアコースティック同様ですが、例えば音量調節機能がついていたり、自動演奏機能が付いていたりします。
例えばヤマハですと、以下のようなラインナップがあります
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/avantgrand/index.html
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/transacoustic/index.html
そして、これら3種類のピアノの中で、構造上の違いからグランドピアノとアップライトピアノなどに分かれるということです。少しややこしいですね。図でまとめてみると下のようになるでしょうか。
では、それぞれについてもう少し詳しく見てみます。それぞれでおすすめのピアノをご紹介します。
アコースティックピアノ
購入をお勧めする人
まずは、電子でなく、本物のピアノの音がいい!という人はアコースティックピアノ一択ですね。
今後継続的にピアノを弾く人がいる場合(ご本人でもかまいませんし、お子様に習わせる予定の方などもいいと思います)にも、思い切ってアコースティックピアノの購入を検討されてもいいのでは、と思います。
アコースティックピアノと電子ピアノでは鍵盤の打鍵感が違います。
電子ピアノはいくら高性能になったとしても電子ピアノであり、アコースティックピアノ独特の鍵盤の重さと同じにはならないと思います(少なくとも今は)。
また、音もアコースティックピアノらしさがあり、電子ピアノはあくまでスピーカーから出る音です。
一方で、アコースティックピアノのデメリットは、音量と金額、メンテナンスでしょう。
音量については言わずもがな、調節ができません。ただし、3本ペダルのピアノの場合、「マフラーペダル」という真ん中にあるペダルを踏み込めば、こもった音になる代わりに音量を小さくすることが出来ます。
また、打鍵する際の音(木をたたくようなコンコン音)も、意外と階下の人に響いてしまいます。こちらはピアノの下にカーペットなどの吸音材を敷くことで緩和できます。
アコースティックピアノの金額は決して安くはありません。アップライトピアノだと大方5、60万円~といった感じです。
さらに、メンテナンスも必要です。
ピアノでいうメンテナンスとは、例えば調律ですね。少なくとも1年に1回はされた方がいいかと思います。
調律師さんにお願いすれば、費用はだいたい2万円ほどでしょうか。2時間ほどで終わります。とはいっても、バイオリンなど他の楽器と比べると比較的メンテナンスは楽なほうかなぁ、と思いますが。。
ということで、アコースティックピアノの購入にお勧めの人は、
- 電子でなく本物のピアノがいい人
- 一戸建て住まいの人、もしくは集合住宅でも演奏音対策が可能な人
- 予算60万前後でも購入検討できる人
かなぁ、と私は思います。
おすすめピアノ(アップライトピアノ)
アコースティックピアノも色々ですが、一例をご紹介します。
アップライト型のピアノを購入されたい方は、例えば下のピアノなどいかがでしょうか。
価格は44万、寸法は高さ113×幅149×奥行53cmです。このサイズであれば、壁付けでリビングなどに置けますね。
また、ピアノの搬入については注意が必要です。
ピアノの搬入は一般家具とは違い特別料金であることが多いです。引っ越しの際にもピアノは別枠です。重量も200kgほどありますので、2階に置く場合は床補強の必要があります。
おすすめピアノ(グランドピアノ)
一般家庭にグランドピアノなんて無縁!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうでもないかもしれません。例えば、下のようなものもあります。
グランドピアノですので、価格は130万円弱と高めです。
しかし、この価格でグランドピアノを購入できるうえに、奥行151cmとグランドピアノにしてはかなりコンパクトです。四畳半におけるサイズです。
重量も280kgですのでアップライトピアノとそこまで大きく変わらないですね。
電子ピアノ
購入をお勧めする人
アコースティックピアノは、お住いの条件や予算によっては購入が難しい人も多いかと思います。
しかし、電子ピアノは価格帯も幅広く、何より音量調節ができるので、様々な方にお勧めできます。
また、電子ピアノにはピアノ音だけでなく、内蔵曲や管楽器などの他音色が多く含まれることが多いです。BGM替わりに曲を掛けておく、といったこともできますね。
ということで、電子ピアノは強いて言うと以下のような人におすすめでしょうか。
- 集合住宅に住んでいて、騒音が気になる人
- ピアノだけでなく、他の音源や内蔵曲も楽しみたい人
- 低価格でピアノを楽しみたい人
電子ピアノの選び方
さて、電子ピアノは価格帯も様々、楽器メーカーも様々で、何を買えばよいか迷われると思います。
国内メーカーですと、例えば冒頭でもご紹介した通りヤマハ、河合楽器、ローランド、カシオなどがあります。楽器メーカー軸、価格軸でピアノの選び方をご紹介していきます。
楽器メーカー軸
私が把握している範囲で、各メーカーの印象を書きたいと思います。
ピアノ音の違い
まず、アコースティックピアノを製造するメーカーか否かで違いがあります。
ヤマハと河合楽器はアコースティックピアノを製造しており、それぞれ「CFX」と「Shigeru Kawai」というコンサートグランドピアノがあります。
これらの自社製グランドピアノの音源が電子ピアノに搭載されています。この点が大きいのかな、と個人的には思います。
ローランドやカシオは自社でアコースティックピアノを製造していません。
例えばローランドの電子ピアノにはピアノ音色として「アメリカン」と「ヨーロピアン」という表記で2種類のピアノ音色が搭載されています。「ローランド特有の」という感じは薄いですね。
また、ピアノ音色にも違いがあります。
例えばヤマハは先ほどの通りコンサートグランドピアノ「CFX」がピアノのメイン音源です。
ヤマハの音の特長は煌びやかさです。「CFX」の特長そのままに、特に高音が明るく聴こえます。
一方、カワイは比較的おとなしく穏やかな音です。これも「Shigeru kawai」の特長そのままといった感じです。
ちなみに、ローランドは全体的にこもったというのが第一印象です。これは例えば電子ピアノに内蔵されているスピーカーの配置であったり音作り(いわゆるEQ)の方針などによるのでしょう。
なお、これらの印象は人の好みにもよります。
ぜひ、楽器販売店(専門店や量販店など)に行ってみてご自身で音を出してみるのが良いと思います。店員さんにも聞いてみると詳しく教えると思いますよ!
デザイン/機能性の違い
デザイン/機能性にもメーカーごとの違いがあります。
ヤマハは「The ピアノ」といった感じで、アコースティックピアノと外見の大きな違いはありません。
少し残念な点としては、電子パネル部分のデザインです。旧時代感が否めません(笑)。
一方で河合楽器はアコースティックピアノに近い外見でありながら、電子パネル部分はスマートフォンのようにタッチパネルになっていて、かっこいいです。使い勝手もよいですね。
ローランドは様々な機能を有するボタンが多く配置されています。ユーザビリティ面がよいです。
カシオは、特にコンパクトタイプのピアノがスタイリッシュでカッコよいです。CMでもたまにお目にかかりますね。
価格軸
電子ピアノは価格帯が広いです。
例えばヤマハですと、下は5万円台から、上は40万円くらいまでです。
ここではヤマハを例にとって、各価格帯のピアノをご紹介したいと思います。
価格帯により何が違うかというと、例えば外観、鍵盤の質、搭載スピーカーの数、内蔵コンテンツの数などです。
個人的には、手軽に演奏を楽しむという意味で10万円台ですが、もう少しアコースティックピアノ感を!という方には20万円台以上がオススメかな、と思います。
5万円
5万円台でご紹介するのはP-125です。スタンドは別売りで1万強ですので合計6万ほどですね。
コンパクトサイズでちゃんと88鍵あります。
注意したいのが、兄弟モデルのP-121は鍵盤数が少なく64鍵盤となっています。ちゃんとピアノ演奏したい方には88鍵盤のP-125がオススメです。
また、ペダルは出来るだけ3本組のものがいいです。
備え付けの小さいペダルがありますが、こちらは演奏している内に移動してしまって少々使いづらいです。また、内蔵ソングや他音色もちゃんとありますので、自分でのピアノ演奏以外にも楽しめますよ。
10万円台
10万円台でご紹介するのはYDP-164です。
こちらはスタンドも同梱です。上のP-125よりもよりピアノっぽい外観になっていますし、弾いた感じも軽々しさが減っています。
ちなみに内蔵曲の楽譜が付属されています。これが結構嬉しかったり。。(笑)
我が家にはこのYDP-164の一つ前のモデルのYDP-163があります。163も164も大きくは変わりません。
基本的に満足していますが、鍵盤が少し短く演奏しているとたまに奥に手がぶつかります。
なお、上のP-125と比べるとスピーカーもちゃんとしているので、音は良くなります。
もう少し価格が高いものとして、P-515がオススメです。価格は15万円ほど。
こちらは先に紹介したP-125の兄弟モデルですが、鍵盤が木製でよりアコースティックピアノに近づきました。また、搭載スピーカーのグレードも上がっており、更に音が良くなっています。
20万円台
さて、この辺りから外観はよりアコースティックピアノっぽくなります。
いわゆる「キャビネット」タイプになります。鍵盤や音も10万円台と比較して上質になります。量販店に聞いてみても、20万円台が人気のある価格帯のようです。
ここでご紹介するのはヤマハの「クラビノーバ」シリーズです。
ヤマハの電子ピアノのメイン商品です。
一つめはCLP-745というモデルで、ピアノをそこそこちゃんと練習したい方にはおすすめです。
打鍵した感じやピアノ音もしっかりしています。搭載スピーカーは10万円台と比較してコストの高いスピーカーで、鍵盤もグレードアップしています。内蔵ソングも豊富です。
二つめはCSP-170というモデルです。こちらも打鍵感やピアノ音はCLP-645に負けず劣らずですが、iPadと接続して専用アプリを利用できます。
むしろ、専用アプリを使用しないとこのモデルの恩恵はほとんど受けられないかもしれません。。
アプリからピアノだけでなくバイオリン、ドラムなど多くの音源を楽しめるほか、ピアノ曲やJPOP、洋楽のピアノアレンジ曲を楽しめます。
また、鍵盤上に「ストリームライツ」と呼ばれるLEDライトが仕込まれており、練習モードの際に打鍵場所を教えてくれます。
更には、iTunes上にインストールしている曲から自動的に伴奏の楽譜を作成してくれたりと、機能満載です。
30万円台
最後は30万円台です。ここではCLP-785をご紹介します。
クラビノーバ700シリーズの最上位モデルです。
何が違うかというと、スピーカーの数です。CLP-745は低域用、中高域用の2種類のスピーカーなのに対し、CLP-785は低域用、中域用、高域用の3種類のスピーカーを搭載しています。
それだけ音源を豊かに再現できます。
ハイブリッドピアノ
最後に、ハイブリッドピアノをご紹介します。
基本構造はアコースティックピアノですが、グランドピアノに演奏感を限りなく近づけた「アバングランド」や消音機能を有する「サイレントピアノ」、グランドピアノ同様、響板による発音機構を音量調節機能付きで実現した「トランスアコースティックピアノ」などがあります。
詳細は以下をご参照ください。
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/index.html
なお、アバングランドはグランドピアノ型とアップライトピアノ型があり、グランドピアノ型だと定価160万円、アップライト型だと65万円からです。
トランスアコースティックピアノはアコースティックピアノにトランスアコースティック機能を付加したものです。
グランドピアノですと250万円から、アップライトですと100万円からです。アコースティックピアノよりも高価ですが、音量調節ができないアコースティックピアノが音量調整可能になったと考えるとこの値段も納得できるでしょうか。
ちなみに、タブレット端末でアプリも使用できるそうですよ。
サイレントピアノは、グランドピアノが180万円から、アップライトは100万からですね。
サイレントピアノは、普段はアコースティックピアノとして演奏でき、サイレントモードの場合は消音機能が働いてヘッドホンを使用しての演奏が可能です。
既存のアコースティックピアノに消音ユニットを取り付けて、サイレントピアノとすることも可能です。
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まとめ
今回はこれからピアノを始めようという方に向けて、色々な種類のピアノをご紹介しました。
ピアノにはアコースティックピアノ/電子ピアノ/ハイブリッドピアノがあり、個人的にはラインナップと価格帯のバリエーションが多い電子ピアノがオススメです。
しかし、予算が許せばハイブリッドピアノ、充分な音量を出しても問題ない環境であればアコースティックピアノも検討するとよいと思います。
では今回はここまで!また次回宜しくお願いします!