こんにちは^^
妻と息子と3人暮らしを楽しんでおります、サラリーマンのpepeです。
今回は全館空調とルームエアコンとでどちらが経済的なのかについてシミュレーションしてみました。
この記事はこんな人におすすめ!
- 全館空調を採用しようか迷っている
- 全館空調って快適そうだけどランニングコストが高いんじゃないかと心配。。。
- 普通に個別エアコンをつけた方がいいんじゃないか?と迷っている
結論!メンテナンスも含めて考えると全館空調の方が「ちょっと」高い。。?!
我が家は三井ホームの全館空調「スマートブリーズワン」を採用しています。
- 1年を通して屋内の温度がほぼ一定
- 複数のフィルターによりきれいな空気を屋内に取り込める
- 個別エアコンがないので、室内はすっきり
など、快適な生活をサポートしてくれています。
一方、
- 換気システムは365日24時間稼働だから電気代が高い??
- ルームエアコン&全熱交換器のメンテ費用が高い??
- ルームエアコンが壊れたら一気に不快にならない??
など、懸念点もあります。
スマートブリーズワンを採用している私も、個別エアコンと比べて経済的なのか知りたい。。。
普通にルームエアコンを何台か付けた方が経済的なんじゃないの?、などと思われる方も多くいらっしゃると思います。
スマートブリーズワンを採用している私も、個別エアコンと比べて経済的なのか知りたい。。。
ということで今回は、「スマートブリーズワンが経済的なのかどうか」について、個別エアコンを使用する場合とトータルコストを比較してみたいと思います。
なお、個別エアコンについては我が家にエアコンを設置するとしたらどこに置くかな、、、という妄想をしながらのシミュレーションです。
いくつか仮定をおくので、実使用の結果とは違いあくまで目安になりますが、全館空調の採用をご検討中の方のご参考になれば幸いです。
全館空調v.s.個別エアコン!トータルコストをシミュレーションしてみた!!
では早速、全館空調と個別エアコンのトータルコストのシミュレーションをしてみます。
この章では、シミュレーションの細かい内容についてお話します。もし、最終的な結果だけ知りたい!という方はこの章は読み飛ばしちゃってください。
トータルコストの内訳
まず、今回考慮するコストは簡単のため次の3つにしました。
- イニシャルコスト
- ランニングコスト(電気代)
- メンテナンスコスト
電気代は、基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金の4つから成ります。
が、今回は簡単のため電力量料金のみを計算しました。
電力量料金は実際の料金になるように電力量によって3段階の料金設定としました。具体的には120kWhまでの分は21円/kWh、121kWh~300kWh以下の分は24円/kWh、301kWh以上の分は27円/kWhとして計算しました。
全館空調のメンテナンス費用は、下の記事でご紹介している2022年4月時点での最新のメンテナンス費用に基づいて計算しています。
では、イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコストの3項目について全館空調と個別エアコンのそれぞれを具体的に確認してみます。
イニシャルコスト
全館空調
全館空調「スマートブリーズワン」のイニシャルコストは132万円です。従来のスマートブリーズと比べるとだいたい6割くらいの費用に抑えられています。今回のシミュレーションでもこの金額を使用します。
(なお、私の時はスマートブリーズワンが発表されてすぐのタイミングだったので、32万円の割引がありました。)
個別エアコン
イニシャルコストを考えるために、我が家の間取りで個別エアコンがいくつ必要かをまず考えます。
仮定するにあたっては、三井ホームオーナーで個別エアコンを採用されている方々から実際に教えて頂きました。
この記事を執筆時点でご返信を頂きました、三井の会のこぱさん、カツオさん、ふぁみをさん、この場を借りてお礼申し上げます。ご協力いただきありがとうございました!
また、もしこの記事執筆後もご返信頂いた方はしっかりとご返信を拝見します。ご参考にさせて頂きます!
実際の声をお聞きする限り、寝室や子ども部屋などの個室の他に、リビングや2階ホールなどの他の空間と繋がりのある広い空間にも畳数の大きなエアコンを配置されているようでした。
ということで、我が家の間取りからすると下のようにエアコンを配置するのがよいのかな、と想像しました。
- リビング/1階(14畳用エアコン)
- ホール/2階(8畳用エアコン)
- 寝室/2階(6畳用エアコン)
- 子ども部屋/2階(6畳用エアコン)
- 書斎/2階(6畳用エアコン)
子ども部屋は今のところ6畳の2部屋をぶち抜きの1部屋として使用しており、将来的に真ん中で仕切ることを想定しています。今は子どもの寝室として1部屋部分しか使用していないので、エアコンもとりあえず1台として計算しました。
書斎はたったの1.5畳ですが、個室だし快適に使いたい!ということで贅沢にも1台配置しました。
さて、今回は14畳用/8畳用/6畳用のエアコンを使用しましたが、スマートブリーズワンで使用しているルームエアコン同様、ダイキン製のエアコンをシミュレーションで使用しました。
畳数 | 品名 | 価格(円) | 期間消費電力量(kWh) |
14畳 | うるさらX/AN40ZRS-W | 345,410 | 1272 |
8畳 | Eシリーズ/S25ZTES-W | 61,680 | 864 |
6畳 | Eシリーズ/S22ZTES-W | 51,000 | 760 |
14畳用エアコンはほぼ常時稼働が想定されるリビングで使用するため、ちょっといいやつにしました。家族がいる時間が長い空間ですしね。
また、下の電気代の章で個別エアコンを使用した場合の電気代を計算しますが、その際に「期間消費電力量」の数値を使用しました。これは1年間を通じてエアコンを使用した場合の消費電力量の目安です。
詳細は後述します。
さて、イニシャルコストとしてはこれらのエアコン価格の合計を使用します。14畳用1台、8畳用1台、6畳用3台ですので合計で560,090円となります。
ランニングコスト
ランニングコストである電気代はざっくり言うと、消費電力×電気代単価で分かります。
電気代単価は上で申し上げた通り、消費電力によって3段階で算出します。
全館空調
こちらは全熱交換器&空調機器(=機械室のルームエアコン1台)に掛かる電気代を考慮します。
本ブログでは毎月の電気代を報告していますが、全館空調にかかる電気代は全体の4~7割を占めます。
具体的に毎月の全熱交換器&空調機器に掛かっている消費電力が分かりますので、その数値から全館空調だけの消費電力及び電気代を計算します。
消費電力及び電気代はこの後個別エアコンの場合をご紹介してから、まとめてグラフにしてお伝えしますね。
個別エアコン
こちらは実際のデータがないのでルームエアコンのカタログ値やいくつかの仮定をもとに計算します。実際と少しずれているかもしれませんが悪しからず。。(確認のしようが無いですが^^;)
個別エアコンの消費電力を計算する上では以下の2点を考慮しました。
- エアコンの月ごとの消費電力は「期間消費電力量」から算出
- 春夏秋冬でエアコンの使用量は変わるため、全館空調の空調機器の1年間の消費電力の推移を参照
個別エアコンの消費電力をシミュレーションするにあたり、エアコンの年間の消費電力の目安となる「期間消費電力量」の数値を使用しました。期間消費電力量は販売元のダイキンのHP等で公開されています。
今回のシミュレーションでは6畳用3台、8畳用1台、14畳用1台の計5台のエアコンを使用しているので、シンプルにこれらのエアコンの期間消費電力量の合計値をそのまま12で割って毎月の消費電力としたいところですが、それだとちょっと現実と離れてしまいます。
というのも、春夏秋冬で特に空調機器の消費電力は大きく変化します。
これは、我が家の毎月の電気代を報告する際に消費電力の内訳をご紹介していますが、その中の空調機器(=ルームエアコン1台)の消費電力の月ごとの変化を追ってみると明らかです。
それは、全館空調だけの話でなく個別エアコンも同じでしょう。
ということで、個別エアコンの消費電力のシミュレーションは、我が家の全館空調で使用する空調機器の1年間の消費電力の推移を参考にしました。
ちなみに空調機器の年間消費電力に対する毎月の割合はグラフにするとこんな感じ。
この毎月の割合を期間消費電力量に掛け合わせます。
もう一点実際の数値に近づけるために子ども部屋の扱いを少し工夫しました。
現在は子どもがようやく洋室で一人で寝られるようになりましたが、それは今年に入ってから。ということで、洋室に配置する個別エアコンの稼働は今年の1月からとしました。
全館空調 v.s. 個別エアコン 電気代比較
さて、このようにして計算した全館空調と個別エアコンの毎月の消費電力の1年間の推移を比較してみると下のようになります。
データは全館空調の電気代が確定している2021年3月~2022年2月までの1年間のものを使用しました。
青が個別エアコン、オレンジが全館空調の消費電力です。
1年間で、個別エアコンの消費電力量は3,856kWh、全館空調は3,670kWhでした。
2021年3月~12月まではほぼ同じですが、1月、2月は子ども部屋が稼働しているのでその分だけ個別エアコンの消費電力が少し大きくなっています。
こうやってみると、空調をあまり使わない春/秋は個別エアコンが有利となる可能性が高いです。これは、全館空調が常に全熱交換器を稼働させておかないといけないため、一定の消費電力が常に掛かっているためだと思われます。
一方で、夏/冬は若干ですが、全館空調の方が消費電力を抑えられる可能性があるようです。
さて、これらの消費電力に電気代単価を掛け合わせた、空調に関わる電気代は以下の通りです。
全館空調は春/秋は2,000円~5,000円くらい、夏/冬になると10,000~11,000円くらいになります。
一方の個別エアコンの場合は、春/秋は全館空調より少し安く抑えられますが、夏/冬は11,000~14,000円になる可能性があります。
通年で、個別エアコンは約91,000円、全館空調は約85,300円となりました。1年で6,000円ほど全館空調の方が電気代を抑えられるようです。
メンテナンスコスト
さて、次はメンテナンス。
全館空調
全館空調はこちらの記事をもとに、以下の通り設定しました。
- エアコン・換気用フィルター交換費用:447,000円/10年毎
- 搬送ファン・換気システム交換費用:490,000円/15年毎
個別エアコン
個別エアコンは10年毎で買い替えるとして、以下のように設定しました。
- 買い替え費用(5台分):560,090円/10年毎
結論!60年間でトータルコストは全館空調の方がちょっとだけ高い
さて、ここまでがトータルコストを計算するためのイニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコストの算出のご紹介でした。
いよいよ、トータルコストの発表です。キープウェルメンテナンスプログラムに倣って60年間で計算しました。
結果がこちら↓
60年間のトータルコストは、個別エアコンが約938万円、全館空調が約1107万円。差額は約169万円でした。
電気代は全館空調の方が年間6000円ほど安いのですが、イニシャルコストとメンテナンスコストの差を埋めるには到底及びませんでした。
最初の時点で全館空調の方が約75万円高かったのですが、60年後には差額がさらに100万円ほど増えるという結果になりました。
60年間のトータルで全館空調が169万円高くつく、ということを高いと見るか、意外と安かった、と見るかは人それぞれですね。
私は全館空調のある生活に慣れてしまったので、60年間で169万円ならいいかと思ってしまいますが、同じ三井ホームで個別エアコンで快適に過ごされている方は、わざわざ高いお金を掛けてまでする必要はない、と思うでしょう。
同じ家で全館空調と個別エアコンの両方を試すことは出来ないので、判断は難しいですね💦
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まとめ
今回は、我が家の間取りをもとに、全館空調と個別エアコンの60年間で掛かるトータルコストをシミュレーションしてみました。
結果としては、60年間で全館空調の方が169万円高くなる、かもしれないことが分かりました。
これを高いと見るか安いと見るかは人それぞれですが、個人的には、1年中家の中が一定の温度でとっても快適、日頃のフィルター掃除などのお手入れもそこまで苦じゃなく(虫フィルター掃除も主に夏だけ我慢してやるだけ、冬は月イチくらいで十分)、全館空調を採用してよかったと思っているので、まぁ60年間で169万円ならいいや、と思いました。
なお、今回のシミュレーションはあくまで我が家の間取りでの話です。
お住まいのエリア、間取り、住人の数、生活スタイル、個別エアコンの配置条件などによって結果が変わる可能性があります。
もし、全館空調の採用をご検討中でこの記事をご覧いただいた方は、あくまで参考程度にして頂けると幸いです。
では今回はここまで!また次回よろしくお願いします!
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