こんにちは^ ^
妻と息子と3人暮らしを楽しんでおります、サラリーマンのpepeです。
今回は、我が家も導入している三井ホームが提供する新しい全館空調、「スマートブリーズワン」をご紹介します。
この記事はこんな人におすすめ!
- 全館空調のある生活が気になる
- 三井ホームのスマートブリーズワンの使い心地を知りたい
- 経済的なの?お金が掛かるの?実際に掛かっている電気代を知りたい

家中同じ温度というのはホントに快適!未体験の方は是非とも街中モデルハウスなどで体験してほしいです。今のところスマートブリーズワンを採用して後悔はありません。
リビングはもちろん玄関ですら同じ室温というのは、控えめに言っても快適の一言。
ただ、全てが快適かというとそうではありません。不満もあります。
また、全館空調は基本的に24時間365日稼働しています。そうすると気になるのが電気代。。メチャクチャ高いんじゃないの??と心配される方もいらっしゃると思います。
この記事では実際に掛かっている電気代も含め、スマートブリーズワンのリアルを丸裸にしたいと思います。
ぜひ最後までお読みください!
全館空調とは??
最初に全館空調について簡単に触れておきます。
「三井ホームは、空気品質」
三井ホームのCMで聞くフレーズです。その空気品質を支える要素の一つが全館空調システムです。
全館空調とは、居室だけでなくトイレや廊下なども含めて家全体を一括して空調することを言います。普通は居室につきルームエアコン一つだと思いますが、全館空調は家全体を一つの部屋とみなして空調します。
全館空調の1番のメリットは、家中どこにいても同じ室温が保たれることだと思います。夏の暑い日、クーラーの効いたリビングから出ると灼熱の廊下が待っている、、そんな事が無くなるのです。
で、三井ホームが提案する全館空調システムをスマートブリーズと呼んでいます。
スマートブリーズとは?
三井ホームが提供する全館空調システム「スマートブリーズ」。
三井ホームのスマートブリーズのラインナップについて軽く触れておきます。
ラインナップ
三井ホームが提供する全館空調システム「スマートブリーズ」は細かく分けると以下の3種類です。
- スマートブリーズ・エース
- スマートブリーズ・プラス
- スマートブリーズ・ワン
家中の気温・湿度を一定にする&換気システムにより屋内にきれいな空気を循環させるといった基本機能はいずれも同じですが、細かいところで少し違いがあります。
エースは、室内機の置き方にバリエーションがあり、小屋裏に置くか床置きするかの2択が選べます。
プラスには、エース、ワンにはない脱臭機能を備えています。
ワンは、延べ床面積が40坪以下でしか設置できなかったり、加湿機能や脱臭機能が無いものの、他2つに比べてトータルコストが抑えられています。
スマートブリーズの各ラインナップの詳細はこちらでご紹介しています。


仕組み
スマートブリーズの仕組みについてみてみましょう。
三井ホームのHPにある全館空調のシステム図を参照します。
仕組みとしては、
- 換気口から外気を取り込む
- その空気がフィルターを通る
- フィルターを通ったきれいな空気が家中に行き渡る
- 家中の空気は1か所に集められて家の外に排気される
といった感じです。常に家中の空気が動いているんですね。


次に、全館空調「スマートブリーズ」の良いところ/悪いところを整理してみます。
スマートブリーズの良いところ
家中の温度が一定に!
冒頭でも取り上げましたが、家中至る所の室温が一定になる。これが一番の特長と思います。
実際に私も全館空調のある生活を送っていますが、かなり快適です。
朝起きてから、寝室を出て顔を洗い、1階に降りてご飯を食べて支度をして家を出るまで、一貫して涼しいのです(執筆当時、2020年夏の猛暑日です)。
また、冬はヒートショックが起きる可能性も低減されるでしょう。ご高齢の方がいらっしゃるご家族は安心ですね。
きれいな空気
スマートブリーズには高性能フィルターが備わっており、ホコリだけでなく花粉やPM2.5もカットできるとのこと。
また、常に屋内の空気が動いているため、ほこりが溜まりにくいです。
実際、以前のアパートと比べるとホコリの溜まりにくさを感じます。(新築の今のうちはせっせと掃除を欠かしていないこともあるのですが。。w)
1台最大7役
上の絵は三井ホームのHPからの引用ですが、スマートブリーズは冷暖房はもちろん、その他にも様々な空調性能を備えています。
特に加湿。全館空調で加湿機能を有しているシステムはあまり多くありません。全館空調は乾燥しがちですから、これは嬉しい機能だと思います。
※新全館空調「スマートブリーズワン」は加湿機能は付いていません。
経済的…??
まずは、三井ホームのHPから下図を見てみます。
図中の赤色の棒グラフのNEWスマートブリーズは「スマートブリーズ プラス」という商品です。このグラフを見ると、冷暖房費は一般的な住宅における個別エアコンの1/3となっており、非常に経済的とのこと。
しかし、三井ホームで全館空調を採用された方のブログ等を拝見すると、電気代が高くなっている方もちらほら(オール電化のお宅も多く、全館空調単体でどれほど費用が掛かるかを正確に把握しているかは微妙なところですが)。
全館空調をうまく運用するうえで、スケジュール運転機能や温度・湿度調節、不在時の省エネ運転などをうまく設定することが大事なようです。
経済的に全館空調を使いこなすには、ある程度の慣れも必要かもしれません。
また、三井ホームで建てた方の中には以下の理由から個別エアコンを採用される方もいらっしゃいます。
- 断熱/気密が取れている三井ホームであれば個別エアコンでも快適
- スマートブリーズに必要なメンテナンスが個別エアコンなら不要
- もしスマートブリーズの空調機が壊れたら一気に不便になる
当然ながら個別エアコンとスマートブリーズの両方を同じ家で試すことは出来ないので、私は個別エアコンの場合を体感することは出来ないのですが、個人的にスマートブリーズにして今のところ後悔はありません。
スマートブリーズにするか個別エアコンにするかは個人の考え方によるところもあるかと思います。


また、全館空調を経済的に使う上で、太陽光発電との組み合わせは有効だと思います。
24時間換気が基本の全館空調。日中も稼働させることを考えると太陽光発電により日中の消費電力を賄える点は大きなメリットです。


しかし、太陽光発電システムを導入するには初期費用がかなり掛かります。。そんな懸念を吹き飛ばしてくれるのが、三井ホームの未来発電というサービス。なんと、初期費用0円で太陽光発電システムを採用できます。
未来発電とは、三井ホームと提携するいくつかの企業が提供するサービスであり、例えば我が家はリクシルの「建て得」サービスを使用しました。


なお、リクシルの建て得サービスには蓄電池を採用できるプランがあるようです。昨今太陽光発電+蓄電池って注目されていますよね。


スマートブリーズの良くないところ
初期費用&メンテ費用が高い
快適な全館空調ですが、それだけに初期費用は高額です。
スマートブリーズの場合、設置費用が200万円前後します。また、メンテナンス費用として年間約2万円ほどがかかります(ただし、スマートブリーズワンは別)。
空調機器を設置するスペースが必要
全館空調には空調機器を設置するスペースが必要です。
基本的には機械室という半畳くらいのスペースの部屋を設けて床置きします。
例えば下の部屋は我が家のスマートブリーズ・ワンの機械室。2階の中央部にあります。


機械室周辺は若干の動作音が聞こえます。別の部屋に入ってしまえばあまり気になりませんが、機械室の前だと「お、動いてるな、、」と思えるくらいの動作音はします。
なお、全館空調は家中に張り巡らせたダクトで空気を届けていますが、ダクトの這回しの都合により機械室の位置が制限されることがあります。
我が家の場合は最初は2階の端っこで計画していましたが、最終的には2階の真ん中に変更しました。
ちなみに、スマートブリーズ・エースは機械室を床置きの他に屋根裏に置くこともできます。屋根裏であれば間取りへの影響を小さくできますね。
大元の機械が故障すると終わり??
これは一番の心配事ですが、空調を一元管理するため、換気システムもしくは空調機器が故障すると家全体の空調に影響します。そんな滅多なことでは壊れないでしょうが(と、信じている)、もしもの時は覚悟が必要ですね。
例えばスマートブリーズワンは、熱交換気システムと空調システムから成り立ちますが、熱交換も空調もそれぞれ1台の機械が担っています。これらの機械が壊れてしまうと、、、普段が快適なだけに一気に不便に感じる気がしますね(笑)
我が家の全館空調システムが壊れた時には、また記事にしてお知らせします!😅
新全館空調「スマートブリーズワン」の特徴
前置きが長くなりましたが、ここからはこの記事の本題である「スマートブリーズワン」についてご紹介します。
スマートブリーズワンは2019年に発表された、三井ホームの中で最も新しい全館空調システムです。
これまでのスマートブリーズとは違った、スマートブリーズワンならではの良いところ/良くないところがあります。
スマートブリーズワンの良いところ
従来と比べてイニシャルコストが安い
大きな特長の一つがイニシャルコスト(設置費用)が安価であることだと思います。従来は約200万円でしたが、スマートブリーズワンは約130万円と、60%ほどに抑えられています。
何かと費用がかさみがちな新築費用ですが、その中で価格を抑えられるのは嬉しいですね!
ランニングコストが安い
従来の全館空調と比較するとスマートブリーズワンはランニングコストが安いです(三井ホーム ニュースリリースより)。
我が家は太陽光発電とスマートブリーズワンをセットで導入していますが、毎月のトータルの電気代は平均すると7,000円くらいです(夏/冬は10,000円前後)。
メンテナンスコストが基本的に0円
スマートブリーズ・プラス/エースは年間約2万円のメンテナンス費用が掛かりました。
しかし、スマートブリーズワンは1年ごとのメンテナンスは必要ありません(給気清浄フィルターは2年に1回を目安に交換が必要)!
しかし、10年及び15年に一度のメンテナンスの実施が三井ホームのキープウェルメンテナンスプログラムで決められています。


意外と掛かります。。
ここが個別エアコンを採用する場合との金銭的な大きな違いだと思います。
スマートブリーズワンの良くないところ
設置可能な延べ床面積は40坪以下
スマートブリーズワンの特徴として、大きなルームエアコン1台で家全体の空調を賄います。
そのため、設置できる延べ床面積に制限があり、基本的には40坪以下の住宅でないと設置が出来ません。
(ただし、お金を積めば40坪以上でも設置できるという噂も。。。)
なお、これは三井ホームの営業の方から直接聞いたことですが、実際の能力的には40坪以上でも設置可能であり、今後上限面積は伸びていくはず、との事でした。
引き続き改良されていくことを望みます!
従来と比べると若干温度ムラあり
繰り返しになりますが、スマートブリーズワンは大きなルームエアコン1台で空調を賄うため、従来システムと比べると、±2℃程度の温度ムラがあるそうです。
実際、我が家のトイレは若干暑く感じます(2020年8月)。
しかし、我慢できないほどの気温差ではありませんし、玄関や廊下はとても快適です。温度ムラはあるかもしれませんが、体感的には全く問題のない範囲かな、と思います。
施主によるフィルタ掃除が必要
従来のスマートブリーズはメンテナンス費用が発生する代わりに基本的には施主によるメンテナンスの負荷はそこまで高くありませんが、スマートブリーズワンは各所のフィルターを掃除を施主自身が行う必要があります。
とはいえ、フィルター掃除は普通の個別エアコンでも必要なこと。スマートブリーズワンのフィルター掃除は特に難しいこともなく、簡単にできます。
ある程度の頻度で掃除すべきは、
- 給気清浄ユニットの粗塵防虫フィルター
- 家中の空気が最終的に集まる吸込みグリル
の2か所です。
粗塵防虫フィルターは取り込んだ外気が最初に通るフィルター。後程詳しくお話しますが、割と虫がくっついています。
特に夏場はかなり虫が引っ掛かるようで、フィルターが詰まらないように隔週で掃除するようにしています。
隔週だとそこそこの頻度だな、と思われるかもしれませんが、全館空調の恩恵を受けられるなら我慢できるな~と思えます。(それほど、全館空調は快適です)。
吸込みグリルは天井にあります。ここは虫がくっつくようなことはありませんが、気づけばホコリが結構張り付いています。


実際にスマートブリーズワンの家で過ごしてみて
では、最後に全館空調の家で過ごしてみた率直な感想をお話します。
やっぱり快適!
まずは快適性について!
何度も言いますが、玄関、廊下、居室全てが同じ室温であることが想像以上に快適です。
毎日のことなので、ストレスなく過ごせることは大事だなぁと感じます。
なお、温度ムラはトイレで特にありますが、我慢できないほどではありません。
メンテナンスはまぁラクだが虫が嫌だ
スマートブリーズワンは従来のスマートブリーズと違って施主自身によるメンテナンス(フィルター掃除)が必要です。
上でも言ったように施主が主に掃除するのは主に粗塵防虫フィルターと吸込みグリルの2か所です。
個人的に特に難儀するのが粗塵防虫フィルターですね。
外気が一番最初に通る粗塵防虫フィルター。上の金属の目のあるフィルターがそうです。下にある紙のフィルターは給気清浄フィルターと言います。
これは1年に1回ほど掃除機などで掃除をするだけでよいです。(むしろ水洗い禁止!)


で、この粗塵防虫フィルターに小さい虫が引っ掛かっています。特に夏はたくさんいます。。
唯一の救いは水洗いが可能であること。私の場合、この給気清浄フィルターユニットが2階にあり、同じ階にある洗面台で洗っています。
フィルター掃除中は虫から守るものが無くなってしまうので、極力素早く洗っています(笑)
なお、我が家は都会ではありませんがそこそこ街中にはあります。その為、もう少し自然の多い場所なら、、少しの覚悟が要りそうです。
ちなみに冬は月イチ程度の掃除でも全く問題ありません。
各給気口での温度調節は不可
少し話がそれますが、我が家は給気口が家の中に8か所あり、それぞれにダクトが繋がっています。
ダクトは大元が4本あり、それぞれ2つに枝分かれが可能です。そのため、4本(大元)×2本枝分かれ=8か所となります。
ダクトは機械室から各給気口に伸びています。機械室には大きなルームエアコン(ダイキン製)が1台設置されています。
家の空気の温度調節はこのルームエアコンで一元管理されます。そのため、各給気口での温度調節は出来ません。
全館空調のメリットは家中の温度が一定になることですので各給気口で温度調節することはナンセンスかもしれませんが、それでも人によっては暑い/寒いの感じ方が少々違うと思います。そんな時に少しでも各給気口で温度調節できるといいかもしれないですね💦
風量・風向調節は限定的
各給気口で操作できるのは風量の強弱のみです。下のようなスイッチがあります。


強弱のみです。換気は止めないので基本的にはOFFにはしません。
また、少し気になるのが風向を変えにくいこと。給気口には下の絵のように目の粗いカバーがついています。


風向はカバーの取り付け方向を変えることでしか変えられません。エアコンのようにリモコンで切り替えるのではありません。
風量を強にすると、そこそこ風が出てきます。調節が強弱のみである中で、風向の切り替えが限られるのは少々不便に感じることがあります。
冬は結構乾燥する(※2021年1月追記)
この記事を最初に公開した当時は夏。今、追記している2021年1月現在、外はとても寒いですが、相変わらず家の中は暖かく快適です。
しかし、とても気になることが1点。乾燥です。正直、結構乾燥します。
我が家は2階建てですが、とりあえず各階に加湿器を1台ずつ置きました。
2階は寝室に置いており、加湿器+濡れタオル2枚の態勢です。これが無いと朝起きた時に喉が結構乾いてしまいます。。
ちなみに、、我が家の寝室に置いている加湿器はこちらです↓


何よりも静かなのが気に入っています。寝室で使用しても気になりません(^^♪
かつ、結露して水滴が出来たりしないので衛生面でも良いと思います(気化ハイブリッド式)。我が家の寝室の床はカーペットなので、特に水滴が出来ないのはありがたいです💦
メンテナンスもそこまで手間はかかりません。結構コスパの高い一台なのでは、と思います。
他の三井ホームの施主さんのブログを拝見すると、もっと多くの加湿器を置いているお宅もあるようです。冬はただえさえウイルスなどに感染しやすい季節。乾燥には注意したいですね。


冬は床暖房でなお快適(※2021年1月追記)
我が家は全館空調の他に床暖房も採用しています。リビング、ダイニング、脱衣室の3か所です。
もちろん、全館空調だけでも問題ないくらい暖かいですが、例えば脱衣室は床暖房があるとより快適です。
ただ、空調は空気を暖めてくれますが冷気が溜まりやすい足元は冷たいままになってしまうことが多いです。そこで、床を直接暖めてくれる床暖房が活躍してくれます。
ちなみに我が家の床暖房は温水式です。つまり電気でなくガスですね。


全館空調にかかる電気代は2,000~8,000円くらい
全館空調にかかる電気代は季節によって大きく変わります。
夏/冬はだいたい全体の消費電力の7割くらいが全館空調が占めて、全館空調に掛かっている電気代は8,000円くらいになります。
一方、春/秋は全体の消費電力の30%くらいに落ち着き、全館空調に掛かる電気代は3,000円ほどのようです。
もちろんこれは我が家の場合であって、家の広さや間取りに左右されます。また、昨今は電気代も上昇傾向にあり、金額で言うと今後もさらに上がるかもしれません。
ちなみに、全館空調は全熱交換器と室外機(エアコン)からなりますが、全熱交換器の消費電力は季節の影響をあまり受けず、我が家の場合だと全体の25%くらいとなっています。
一方でエアコンの方は季節によって大きく変動し低いときだと20%くらい、高い場合だと50%まで変動します。エアコンをどううまく使うかがカギになりそうです。


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まとめ
さて、今回はスマートブリーズワンの実際の使い心地についてお話しました。
個人的には全館空調はとてもお勧めです。
やはり家中同じ温度というのは想像以上に快適。。!
三井ホームは全館空調のパイオニア的存在でもあるので、全館空調にご興味のある方はぜひ三井ホームをご検討頂きたいですし、三井ホームをご検討中の方は全館空調をぜひご検討頂きたいです。
では今回はここまで。また次回宜しくお願いします!


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