ハウスメーカーから紹介されたFP(ファイナンシャルプランナー)とライフプランの相談をした時のことをお話します。
- 家づくりの予算はどうやって決めたらいい?
- ライフプランって何?
- 私もハウスメーカーからFPを紹介されたけど、このまま相談して大丈夫なの?
といったお悩みを解決します。
この記事を読めば、ライフプランを考えることの重要性やハウスメーカーからFPさんを紹介された時の心構えが分かります。
こんにちは^^
妻と二人暮らしを楽しんでいます、サラリーマンのpepeです。
今回は、家づくりに必要なお金の話です。
家づくりを始めようとされている皆様、お家の予算はもうご検討されたでしょうか?
家の購入はその費用の高さから、多くの人にとって一生の買い物であると思います。あなたの今後の人生のお金の流れをしっかり考えた上で家の予算を決めなければ、あなたの一生に影響する可能性もあります。
こんなことを言っている私も、家づくり開始当初は予算について漠然としか考えていませんでした。
しかし、予算を最初にちゃんと決めておかないと、今後の人生に無理のない範囲で家づくりに掛けられる費用(無理なく住宅ローンを返していけるか)が分からず、家づくりも具体的に進められません。
では、どうやって、将来の人生まで考えた上で家づくりの予算を決めたらよいのか。その手段の一つがファイナンシャルプランナー(FP)さんに相談することです。
私の場合は、三井ホームと打合せを進める最初の方で、三井ホームからの紹介で登場したFPさんに初めてライフプランを相談しました。
私にとってこれが初めてのFPさんとの出会いだったので、正直胡散臭い人が出てきた。。と思ってしまいました(笑)
最初は不安でしたが、数値データに基づき親身に相談してくれました。皆さんも是非ご相談されるとよいと思います。
ファイナンシャルプランナーとは
最初にファイナンシャルプランナー(FP)についてさらっと触れておきます。
日本FP協会のHPには、ファイナンシャル・プランニングとは、「人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法」とあります。
家づくりの場合は、「注文住宅を建てる」という目標を叶えるために人生全体の資金計画を立てるということです。
ファイナンシャルプランナー(FP)さんとは、このファイナンシャル・プランニングの専門家です。
FPさんは、それ単独で職業とされている方もいらっしゃいますが、例えば保険会社やハウスメーカーの方でFPの肩書を持っている方も多くいらっしゃいます。
私が相談したFPさんは、プルデンシャル生命保険の方でした。
ここで、ハウスメーカーから紹介されたFPさんと相談する場合の心構えについて、少しお話します。
私の担当FPさんとの相談は、終始保険加入を前提としたものでした。この後で一生のお金の収支のグラフなどが出てきますが、これも保険加入前提のプランになります。
今になって思えば、保険等を無視したもっとフラットな目線で考えてほしかった、と少し思います。
ちなみに、ライフプランと保険加入の相談の結果、外貨ドル建て保険に一旦は加入を決めました。
しかし、色々と考えた後1年と少し経って、資産運用は資産運用として別で自分でやった方が効率が良いのではと思い直し、結局今は解約しています。
もちろんFPさんの相談を機に保険に加入すること自体は問題ないと思いますが、ライフプランの相談のみを見た時には、繰り返しますが保険は度外視して臨みたかったです。
相談するFPさんは不動産業者や住宅メーカーから独立していることが良いと思います。例えば、以下のようなサービスがありますので、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか↓
住もうよ!マイホームとは、相談者と不動産会社から独立したFPとを結ぶマッチングサービスです。
不動産会社と提携するFPの場合、相談者に無理のある購入内容であっても、購入するように誘導される可能性があります。
不動産会社と独立した立場のFPであれば余計なバイアス無しに相談者と向き合ってくれるため、相談者の収入や今後のライフプランのみにフォーカスして安心した家づくりの為に相談に乗ってくれるでしょう。
住もうよ!マイホームは以下のような特徴があります。
- 日本全国で、無料で、何度でもFPに相談できる
- どのFPに相談するかを調べる必要なし
- 現役のFPがサービスを監修
- 上場企業や公務員向けの福利厚生サービスとしても利用実績あり
安心な家づくりには、無理のない予算決めが必須です。
そのスタートを確実にするためにも、こちらの相談サービスのご利用をご検討されてはいかがでしょうか??

ライフプランを考える意義
改めてライフプランを考える意義について確認しておきます。
もしあなたが資産数億円の大富豪、ということなら、お金の観点からライフプランを考える必要は特に無いかもしれません。
「注文住宅を建てる」という目標を叶えるために、わざわざ資産計画を考える必要がないからです。しかし、そんな人は中々いないですよね。
冒頭にも書きましたが、多くの人にとって家づくりに掛ける費用は大きな経済的負担であり、家は「一生の買い物」となります。
そんな一生の買い物ですから、一生を通した資産計画を考えてその上で家づくりの予算を検討することは自然なことではないでしょうか。
今の状況から死ぬまでに身の回りの環境が全く変わらないということは無いと思います。
例えば子どもが生まれる、子どもが進学する、就職する、結婚する、孫が生まれる、、ライフイベントは付きません。
また子どもについても、いつ・何人を予定しているかにより、今後のお金の動きは大きく変わるでしょう。
更には、その子どもたちが進学するのが国公立の学校か私立の学校かによって教育費は大きく変わります。
このように、今後のライフイベントを考慮せずして、一生の資金計画、つまりは一生の買い物である家づくりの費用を考えることは難しいです。
中々ライフプランを考える機会も多くないと思いますので、家づくりを良い機会と捉えてライフプランを考えてみましょう。
FPさんとの相談実録
さて、ここまでFPさんやライフプランの意味についてお話してきましたが、FPさんとの相談実例として私が相談した時の一部始終をご紹介します。
FPさんとの初対面
FPさんを紹介してくれたのは三井ホームでした。
ある日の打合せの最後に、「ライフプランを考えた上で予算とかを考えてみませんか?」と三井ホームの営業さんから言われました。その時はあまりFPさんのことも分かっていなかったので、気軽にお願いします~とお返事したのでした。
そして次の打合せで登場したのがスキンヘッドのいかにもやり手の保険会社の営業マン。それがFPさんでした。何か、これだけ見るとすごい悪そうな人に見えますね(笑)
でも、ライフプランを考えるべき理由、老後まで見越して安心して暮らすために資金計画を考える必要があることなどを、論理立ててきっちり話してくれました。で、ついでに保険商品の紹介も。。(笑)
何にしても言葉にとても説得力がありました。
ちなみに、上でもちらっとお話しましたがこの方はプルデンシャル生命保険の方でした。
あまり聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、世界最大級の金融サービス機関、プルデンシャル・ファイナンシャルを親会社に持つ保険会社です。ご興味のある方は、ぜひ調べてみてください!
FPさんへのインプット(月次収支や子どもの教育費など)
お金の観点からファイナンシャルプランを考える上で、現時点で普段どのようなお金の使い方をしているか、将来をどのように考えているかをFPさんにお伝えする必要があります。
そこで相談初日には、自己紹介や諸々の説明の後に収支内訳表と書かれたA4一枚を渡されました。ここには収支表が書かれており具体的には、以下のような項目がありました。
収入(手取り) | 月間 | 自分、妻 |
ボーナス | 自分、妻 | |
支出(月間) | 固定費 | 家賃、駐車場、町内会費 |
準固定費 | 水道・光熱費、食費、日用品、通信費、、、、 | |
流動費 | レジャー費、お小遣い、美容院・洋服代 | |
返済 | 自動車ローン、奨学金など | |
保険料 | 生命保険、個人年金、自動車保険、火災保険、、、 | |
支出(年間) | 固定費 | 住宅ローン(ボーナス払い)、固定資産税、自動車税、車検 |
流動費 | レジャー費、帰省費、、、 | |
返済 | 自動車ローン、その他 | |
保険料 | 生命保険、個人年金、自動車保険、火災保険、、、 | |
貯金 | 貯金、その他 |
色々な項目がありますね。
これまで毎月のクレカの引き落とし額などは確認していましたが、改めて細かく項目別で考えることはなかったので、最初は記入に戸惑いました。
ですが、いざ表を埋めていくと、これにこれだけお金を使っている、というのが分かってくるわけです。家計簿を普段からちゃんとつけている方にとっては当たり前のことでしょうが。。😅
住宅ローンを検討する上で、無理のない返済額を考えることは大事です。
住宅ローン破綻してしまう人は、ローンを組む前のシミュレーションが不十分だったという方が多いので、収支をちゃんと確認するというのはとても大事だと思います。
また、ライフイベント、特に子どもの誕生と成長に伴う出費にも目を向ける必要があります。相談当時、私たちにはまだ子どもがいなかったので、いつ子どもを設けるか、何人もうけるか、から考えました。
そして、その子どもは小・中・高・大学と私立/国公立どちらに進学するかも想定します。
勿論、教育費が一番安く済むのは全て国公立の学校に通学した場合です。しかし、そう全てがうまくいくとも限らないので、私立進学も考慮してライフプランを検討します。
また、子どもの他にも車の購入についても考えます。いつ、どれくらいの予算を確保するか、などです。
経験豊富なFPさんのアドバイス
次の打合せでは記入用紙を元に月次収支についてアドバイスをもらいました。
最初に用紙を一目見て一言。「うーん、私の経験からして、支出が少なすぎですね〜」
ちゃんと考えて記入したつもりだったのですが、用紙を見返すとあれよあれよと漏れ抜けが出てきました。
例えばレジャー費含む流動費。私と同様30歳前後だと、周りも結婚が多くご祝儀で急な出費があります。
他に、毎月の外食費用。FPさんのこれまでの経験上、例えば夫婦2人だと月に5万円前後の支出が平均ラインとの事でした。
また、多くのお客さんの相談に乗っているFPさんであれば、様々な企業の収入の推移を把握されていることも多いです。
私の場合も同様で、FPさんは私が勤める会社の収入の推移をかなりのサンプル数(=相談者)からある程度の精度で把握されていました。地域密着型の営業をされているFPさんとかであれば、提案するライフプランも尚更信頼性がありそうですね。
ということで、FPさんも私たち自身も納得感のある収支表が出来上がりました。
いよいよ次回はライフプランの提案です。
一生のお金の流れの見える化
さて、いよいよライフプランの提案です。
提案書には、今現在から私たちが死ぬまでの毎年の収支が記されたキャッシュフロー表と、それらをグラフ化した資料がありました。

上のグラフが実際にFPさんからもらった資料。縦軸の具体的な金額は伏せますね(笑)
緑線が預貯金残高、黄色線が年間収支です。黒丸が年間で大きな黒字の年です。これは退職金です。人生最大の一時収入ですが、大事に使いましょう。。
で、それ以外の赤丸が年間赤字です。
一番左は数年に亘って赤字になっていますね。私は子ども2人を想定しており、ちょうど高校と大学が重なる期間ということもあり、教育費の負担が増えています。
私の場合は公立/私立の組み合わせでしたが、ダブル私立だと負担はさらに増えます。また子どもが結婚すれば結婚資金の援助などもあると思います。
真ん中の2つの赤丸が自動車購入です。
私はそこそこの田舎に住んでおり、車があった方が便利に暮らせる地域です。なので、妻と私とで各々車を所有しています。今後もこの状況は変わらないとして、FPさんには各々の車購入のタイミングを考慮してもらいました。
そして、一番右の赤丸ですが、慢性的に赤字になっていますね。
なんと、この頃には私はこの世にいないそうです(笑)
つまり、妻一人の生活となります。私の年金もなくなり毎年赤字ですが、預貯金があるので生活には困りません。
ということで、私たちの一生を通してのお金の流れがこうして具体的にわかってきました。勿論、この通りにはいかないこともあるでしょうが大体の見通しは立ちますね。
こうした資金計画を一度立てた上で住宅ローンを組めば、今の自分の状況が想定からどの程度外れているのか、逐一見直すことが出来ますし安心できます。
なお、このグラフは金利1%として私たちが無理なく組めるローン返済を組み入れた上での資金計画です。結果的に、私もこの資金計画で提案して頂いた上限借入額を参考にローンを組むことにしました。
まとめ
さて、今回は「FPさんと自分のライフプランを考える」について、私の実例を交えてご紹介してきました。
家は一生の買い物。家づくりの予算を決めるうえでライフプランを考えることは避けられないと思います。
ライフプランと向き合うことを蔑ろにしたら、いざ住宅ローンを組んでも計画的に返済できない、最悪は一戸建ての売却にも繋がってしまいます(なお、「金融機関での借入可能額=あなたが借りても生活が破綻しない額」ということではありません!!ここだけは注意しておきましょう)。
そんな大事なライフプランを一緒に考えてくれる専門家がライフプランナー(FP)さんです。
今後起こりうるライフイベントや適切なお金の回し方についてプロのアドバイスを頂けます。ぜひ、一戸建てを考えるのと並行して一度ご相談されることをお勧めします。

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